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人間の格がちがう

今日はテニスがあるのでモバイル中継観戦。

前日の西岡の言葉は一部ファンの心を動かすことなく、応援ボイコット、ブーイング、中傷ダンマクで、異様な雰囲気が小さな画面ごしにも伝わってきました。
わたしにはMVPとか過激派とかよくわからないけど、そこまでするかよ。

成績に関してだとか不祥事を起こしただとか、そういったことで批判するというのなら多少は理解できますが(もちろん支持するわけではないけど)。
ついこの間までたいせつな選手として応援していたものの、こうなってはもはやフロントの犬で敵ということなのでしょうか。
うーん、やっぱり理解できない。

当の西岡は打って走って守って活躍を見せました。
そうとう気合入ってたな。
でも空回りしないっていうのはすごい。

延長12回裏、三塁打で両手を掲げたときには、芝生に座って見ていたこちらも泣きそうになりました。
サードファールフライでのタッチアップもそうだけど、結果よりもさらに素晴らしいのは、失敗を恐れないということです。
果敢に挑戦するのはいいけど、ミスったらどうするんだ。
今以上に叩かれるわけですよ。攻撃材料を与えるようなものです。

そもそも、なぜ自ら前に立ってしまうのか。
頭を低くして、耳を塞いでいればいいのに。
不条理だったり理不尽だったりっていうのから目を逸らして、迎合の笑みを浮かべ、卑屈に頷いていればいいのです。
そうすればなにごともなく無事でいられるし、みんなそうしてますよ。
信念に従って正しい行動を取ることで、無駄に傷つけられ、貶められてしまう。

もちろん、そういう男だからこそこうしてひとを惹きつけるのでしょうが、わたしの心理のひとつとしては、もっと狡猾に、汚くなってもらいたいというのもあります。
たぶんこれからもあのひと、強烈な責任と重圧を背負って生きつづける人生でしょ。
世のなか、善人ばかりじゃないってことぐらいわかってるはずだけど。

一番理解できないのは西岡のほうかもしれません。
こういう人間を見たことがあまりなかったので、なんだか戸惑って、いろいろ考えてしまいました。
今までに積み上げてきた自分なりの常識だったり哲学だったりが日本語も覚束ない男の子によって半壊です。

そういうことで、できれば、最後は堀様にふつうに球を転がしてほしかったですけど、西岡のプレイはもちろん、一挙手一投足すべてに揺さぶられました。

試合終了後にはひどい言葉を書いた横断幕の掲げられているライトスタンドに向かって3度お辞儀して帰っていきました。
ブログでの本人の感想は、「あの横断幕がなくなってたからよかったやん、ありがとう」でした。

西岡がそういってるのですから、そういうことでしょう。
ということで、終わりです。
ミーハー話がなくて申し訳ない。

あ、あと、オリックスの選手、サポーターには申し訳なかったと個人的には思います。


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